ファンタシースターZERO [編集]
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概要 [編集]
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開発 | セガ 第三CS研究開発部 |
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発売元 | SEGA(現セガゲームス) |
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ジャンル | コミュニケーションRPG |
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メディア | ニンテンドーDS専用カード |
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プレイ人数 | 1 - 4人 |
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プロデューサー | 酒井 智史 |
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チーフプロデューサー | 見吉 隆夫 |
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ディレクター | 川端 真之 |
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キャラクター監修 | 窪岡 俊之 |
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メインシナリオ原案 | 師走 トオル |
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新井 輝 |
シナリオライター | 宇野 涼平 |
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サウンド | 小林 秀聡 |
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アニメーション制作 | GONZO |
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OPテーマ | 『負けないココロ』 歌:奥村 初音 (avex trax) |
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EDテーマ | 『たいせつなもの』 歌:芙咲 由美恵 |
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公式サイト | https://phantasystar.sega.jp/pszero/ |
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ファンタシースターZERO(Phantasy Star Zero)は2008年12月25日にニンテンドーDSで発売された「コミュニケーションRPG」
オフラインの「ストーリーモード」と、ニンテンドーwi-fiコネクションを使ったマルチプレイ可能な「wi-fiモード」がある。
タッチペンを使ってチャットのフキダシにイラストや文字をフリーハンドで描くことができる「ビジュアルチャット」も話題になった。
ファンタシースターオンラインとは設定上繋がりがあるが、ゲームプレイではそれらを感じさせないような作りになっている。
キャラクターデザインは従来のようなSFタッチではなく、西部開拓時代のような雰囲気となっている[1]。
キャラクタークリエイトは、あらかじめ設定されてある数パターンのデフォルトキャラクターからクラスや性別、服のカラーなどを選択するタイプ。
選んだクラスと種族によってエンディングが変わるマルチエンディングを採用している。
ストーリー [編集]
かつて繁栄の果ての大戦争によって文明を無に帰した惑星「地球」。
全てが失われてから200年、生き残った人々はこの空白の200年を「大空白」と呼んだ。
大戦争を生き残った唯一の種族「ヒューマン」は、「シティ」を作り復興に尽力した。
しかし、シティを一歩出るとそこには「エネミー」が徘徊し、容赦なく人々を襲った。
人々はエネミーに対抗するべく、旧文明の遺跡から発掘した太古のエネルギー「フォトン」を用いた武器を手に取った。
そして、いつしかこれらを扱いエネミーと戦う彼らのことを、人々は「ハンターズ」と呼ぶようになった。
時を同じくして、大戦争の影響を受けて各地で眠りについていた人工生命体「キャスト」たちが、突然目を覚まし始めた。
彼らはなぜか一様に過去の記憶をなくしていたが、やがてヒューマンと手を取り合い、各地に点在するシティでの共存を始めた。
だが人々は忘れていた。古の時、彼らと共存していたもうひとつの種族がいたことを。
空に浮かぶ月から、忘れられた種族が降り立ったその時 新しい物語が、幕を開ける。
世界観・用語 [編集]
- ダイロンシティ
- 主人公が拠点とする街。各種ショップがある。
ストーリーを進めていくと地下道へのマンホールが開き、地下の施設も利用できるようになる。
- ハンターズ
- 「ハンターズギルド」のこと。またはギルドに登録している傭兵や荒くれ者、冒険者などを指す。
プレイヤーが操作する主人公もここに登録される。
ハンターズの個別ページも参照。
- 地球
- 物語の舞台となる惑星。かつては水と緑に覆われ資源に恵まれていたが、今ではそこかしこに大破壊や戦争の爪痕が残る。
詳細は地球を参照。
- 月
- 地球の唯一の衛星。「大空白」で地球から消えたニューマン達はここに隠れ住んでいた。
昔は「アルカ」と呼ばれており、マザートリニティを中心とした基地や動力炉がある。
- プロジェクトトリニティ
- 「大空白」を引き起こした原因。
環境汚染を改善するため、ヒューマン・ニューマン・キャストが協力してマザートリニティというスーパーコンピュータを開発。
月にそれを建造し、マザーに対策と決定を委ねることにした。
しかしマザーの決定には無理があり何度も交渉決裂。やがてマザーがダークファルスに侵食され、遂には地球と全人類に攻撃を開始した。
- エターナルタワー
- クリア後のやりこみ要素。1F~100Fまで踏破するクエストだが、途中でセーブは可能。一気に登ろうとすると5,6時間かかる[2]。
最上層にはブレードマザー、シュートマザー、フォースマザー、ヘヴンスマザーといった強力なエネミーが待ち構えている。
登場人物 [編集]
- サリサ(CV:鎌田 梢)
- フォニュエール。
「先発隊」として、月から降下してきたニューマンの少女。
主人公達と関わることで、地球人の優しさに気づき、計画を止めようとする。
- カイ(CV:神奈 延年)
- 元・賞金稼ぎのヒューマー。大気汚染で戦友達が亡くなっており、一人生き残ったカイはダイロンシティに辿り着きハンターズに志願した。
戦友達の形見となった武器で、銃剣「アキシオン?」を制作し、その武器を手に戦っている。
- オギ(CV:稲田 徹)
- レイキャスト。
主人公の種族によって理由は異なるが、初登場時は頭部のみの状態。
そのため、廃棄されていた他のキャストのボディを代わりに接続した。
だが、そのボディに残っていたメモリから「大空白」の真相を知ってしまい、マザートリニティを破壊するために立ち上がる。
代替ボディを見つけるまで頭部のみという状態が長かったせいで(また、オギ自身「頭だけでも別に困ることはない」などと発言していたために)ユーザーからも公式からもネタにされていた[3]。
- レーヴェ(CV:緑川 光)
- フォニューム。
「マザートリニティ親衛隊」のリーダー。マザーの命令で地球に降下し、破壊活動を行なった。
主人公に最終決戦を挑み敗北した後、自身がマザーに使い捨てられたことに気づき、叛旗を翻した。
- アナ(CV:前田 愛)
- 200年前に書かれたとされている、とあるヒューマンの日記を発見したことで「大空白」の真相を知り、マザートリニティ撃破という目的を掲げたレジスタンス組織のリーダー。ニューマン女性。
- ダイロン(CV:銀河 万丈)
- ダイロンシティの3代目市長。ダイロンの名は襲名制で、初代市長から受け継がれている。
元ハンターであり剣の腕前も中々だが、若ハゲがコンプレックスでプレイヤーに育毛剤の材料を取ってこさせたりもする。
ゲームシステム [編集]
- ストーリーモード
1人プレイ専用。物語を進め、キャラクターを育成していく。
- ワイヤレス通信
DS本体のワイヤレス通信で2〜4人までの協力プレイが楽しめる。
本体同士の通信となるため、当然ながら近場に集まれる仲間としかプレイできない。
- Wi-Fi
Wi-Fiコネクションを利用して、全国各地の仲間と協力プレイが楽しめる。
フレンドコードを交換した相手と遊ぶ「フレンドと遊ぶモード」、国内外問わずランダムでマッチングする「ランダムで遊ぶモード」、一人で遊ぶ「シングルで遊ぶモード」が存在する。
- 武器
本作の武器は全16種。
武器種 | 特徴 | 備考 |
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ソード | | |
スピア | | |
クロー | | |
シールド | | |
ハンドガン | | |
バズーカ | | |
ライフル | | |
ガンシュラッシュ | | |
スライサー | | |
ウォンド | | |
- ビジュアルチャット
従来のファンタシースター作品と同様、「フキダシ」で表示される。
DSのタッチペンで、下画面をなぞってフキダシの中に自由に文字やイラストを手書きできる。
いちいち文字を選択して入力するよりは遙かに速いため、文字を書いて交流するユーザーの方が多かった。
マルチエンディング [編集]
ファンタシースターZERO mini [編集]
2009年3月25日に「ニンテンドーDSiショップ」で配信された、「DSiウェア」
本編を基にした外伝的な位置づけで、「グラーシア渓谷」のステージにいるボスエネミー「レイバーン」を撃破するまでのスコアを競うもの。
DSワイヤレス通信に対応しており、4人までの協力プレイが可能[4]だが、『ファンタシースターZERO』と『ファンタシースターZERO Mini』間での協力プレイやWi-Fiプレイはできない。
また、本編と同様にタッチペンを使ったビジュアルチャットでの交流も楽しむことができる。
miniでは、本編のNPCだったサリサ、カイ、オギをプレイヤーが操作することになる。
備考 [編集]
開発秘話 [編集]
以下の出典はいずれも『PSO2放送局』#36 -『PSO』15周年記念 15時間生放送スペシャル!-より。
本作は開発初期の段階では『PSO』の携帯機版という感じで開発が進められていた。
そのため一部のシステム(マグの実装や、種族ごとの職業の呼び名(レイマーやフォニューム)等)はPSOを踏襲したものとなっており、ストーリーの裏設定にもその名残が見られる。
新規層(特にPSOをプレイしたことのない低年齢層)開拓を目的としているため、当時流行っていたニンテンドーDSで発売することになり、CERO(倫理基準審査)をなるべくAに抑えたいという配慮から、作中の登場人物の衣装の露出度を修正せねばならず、既に完成していたアニメーションの動画を一枚一枚地道に修正したという[5]。
また、当時の技術ではDSで3Dポリゴンのフィールドを表現するのに難航し、開発から「クォータービュー(2DのRPGによくある俯瞰、見下ろし型のMAP)の方がいいのではないか」との指摘が挙がったが、「(PSOの流れを汲む作品に)それは許されない」と開発を続けていく内に表現可能となり実現させたという。
ちなみに続編の『ファンタシースター ZERO2』を出したいという思いは開発スタッフ一同(酒井Pも含む)にあるものの、何度かプレゼンを重ねたが未だに開発のゴーサインが下りていない。
関連項目 [編集]
コメント [編集]
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レイマーはガンマン風、フォーマーはシスター風など
当時、本作に出演した声優の「緑川光」氏がスーパーハードモードを踏破したことを語っていた。
後の作品PSPo2に実装された、ルームグッズの「オギ・ヘッド」など
2~4人で遊ぶときは、人数分のソフトが必要
『PSO2放送局』#36にて水野暁一氏の発言より